<パパもママも読んだ本 


Copyright(c)福音館書店

作・画 長 新太
福音館書店 1976年
本体800円




《こどものとも》傑作集 ごろごろにゃーん


長 新太の不規則な線に誘われて、ネコたちと一緒に旅に出かけましょう。
パラパラアニメを見ているような、不思議な世界です。

海の上にうかぶトビウオ型ひこうき…それに乗り込むたくさんのネコたち…。
そんなおかしな光景からネコたちの旅は始まります。

どこまでもどこまでも、ネコたちとひこうきは飛んでいきます。
「ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーん と、ひこうきがとんでいきます」。
文章は、こればっかり。口に残るこの言葉が、何度も何度も繰り返されます。
海、森、蛇、イヌ、UFO…様々なものの上を通り過ぎ、最後は、「ごろごろ にゃーん ただいまー」。
帰ってきたネコたちは、ゴムボートに乗り込み、またどこかへ去っていきます。

一人で開いてネコたちと一緒に旅立つも良し、お母さんや友達と読んで「ごろごろにゃーん」と言い合うも良し。
はっきりしたストーリーは無いのに、絶対に飽きない絵本。
長新太の絵の魅力もさることながら、「ごろごろ にゃーん」のリズムが、口と心に残るのです。
いつか、絵本の内容や詳細は忘れてしまっても、「ごろごろ にゃーん」だけは、きっとずーっと忘れない。
確かな言葉の威力ってすごいものなんです。