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作 サクストン・フライマン
作 ユースト・エルファーズ
訳 アーサー・ビナード
福音館書店 2001年
1575円(本体1500円)




どんなきぶん?

抜群にユーモラスな表情で「どんなきぶん?」と問いかけているのは…そう赤ピーマン!この表紙を見ただけで、この本の魅力に夢中です。
目と口を持ってしゃべりだした野菜&くだものたちのオンパレード。
ちょこっと目をつけて、ちょこっと口の切り込みを入れただけなのに、彼らの感情は実に多彩。怒ったり笑ったりだけじゃありません。ムッとしたりもじもじしたり無表情だったり(!)そんな微妙な感情までもが伝わってきます。ピーマン、トマト、レモンにオレンジ…おなじみの野菜やくだものたちが、こんなに表情豊かだったなんて!!野菜を見る眼が確実に変わります。

作者のサックストン・フレイマンはニューヨークで活躍する造形作家。子どものおもちゃやギフトを作って、数々の賞を受けている人です。ジュースト・エルファーズはモンテッソーリ教育を受けて創作活動をはじめた絵本作家。
2人の魔法にかかったユニークすぎる見立てはとにかくスゴイ!のひとこと。
その楽しさを十二分に楽しんで大笑いしたら、さて次はゆっくり文字を読んでみて。野菜&くだものたちの会話もまた必聴なんです。相手の気持ちを考えたり自分の気分を言葉にしたり、言葉にできなかったり…彼らがしているのは、そんな微妙なやりとり。
コミュニケーションの本としても実に上質な1冊です。
日本語による詩集も出しているアーサー・ビナードの翻訳も秀逸。