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おじさんのかさ
「こだわり」を持つこと。「大切なものを」持つこと。
それはとても素敵なことだけれど・・・たまには、そんなこだわりすら
ポイと捨てさってみるのもまたよいこと。
おじさんには自慢の傘がありました。
絶対に濡らしたくないほど大切な傘でした。
雨が降ったら脇にかかえて雨やどり……。
男の子が「入れて」と言っても、「おっほん」と聞こえないふり。
けれどもある雨の日の公園
子どもの歌が聞こえてきます。
「あめがふったら ポンポロロン
あめがふったら ピッチャンチャン」
その魅力的な音に・・・とうとうおじさんは傘をひろげるのです。
―ぐっしょり ぬれたかさも いいもんだなあ。
だいいち かさらしいじゃないか。―
この名台詞に脱帽です。
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