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作 駒形克己
ONE STROKE
15.5p×25p
本体1400円


なみだ

「ともだちとけんかした。悲しくて涙が出た」
ほほをつたい、地面に落ちた一粒の涙。
その涙が土に染み込み草の根に吸い取られ、
翌朝、葉っぱの上に現れます。やがて日の光と共に空に昇り雲に吸い込まれ…やがて、水たまりにまざった涙を1匹の犬が飲みます。
すると。犬はなんとなく、
「あの時どうしてあの子が泣いたのかわかるような気がして」
悲しくなってポツンと涙を流すのです。
そしてまた、涙の旅は続きます…。

本の中央に切り込まれた涙が、全てのページに登場し、物語の中心となってどうしようもなく存在しつづけます。蒸発しても、水たまりにまざっても、切り込まれた涙は存在しつづけます。消えることのない涙の物語。
読む人の心に沁みていきます。